才能のことを英語でTalent(タレント)という。 聖書にタラントとして、たとえ話が載っている。それは、お金の単位をタラントと言っているが、主人が旅に行っているあいだ、小僧たちに預けたお金(タラント)としているが、実は、神が人間に預けた才能のことを言っている。 主人が預けておいたお金を留守中に増やしたかと小僧たちに問いかける話だが、増やさないで大事にとっていた小僧は厳罰に処されたという怖い話だ。 主人がタラントを小僧に与えたように、すべての人が才能を持って生まれてきている。力が強かったり、音楽が作れたり、大きな声が出せたり、歌がうまかったり、スタイルが良かったり、絵がうまかったり、などなど・・・。
しかし、才能は、そのままでは、あまり役に立たない。 ほんとうの、才能の意味は、神から授かったその得意なものへの感謝と、それを大切にして、活かしていこうという気持ち、それを実際に実行を起こすエネルギーのことだ。 「あなたは才能があるから」とお世辞半分でいう人がいる。成功している人への賛辞として嫌がられる言葉はない。 「あなたは才能があるから」と人に向かって言える人は、そういったことで自分をごまかしていることに気がつかない。 「あなたは持って生まれたものがあるけれど、私にはないから」と、暗黙のうちに努力をしない自分を認めさせているわけだ。 また、言われた側にすれば、努力をしなくても才能でなったんでしょうといわれていることにもなる。 才能は生まれたときから持っているだけでは、評価されない。好きだからこそ他人の三倍も五倍もそのことに時間を費やし、努力して、結果、その才能を開花させることができる。 つまり、才能とは他の人より、そのことを愛する心と、だからこそする努力の結果をいう。 人知れずの努力が才能を開花させるんだ。
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