「セミナー貧乏」という言葉がある。自分を変えたい、よりよい自分になりたい。とか、お金持ちになる方法。とか、さまざまなセミナーにたくさんのお金をかけて、本人には何の変化もない。お金持ちになれるんだったら、高額なセミナー料も関係ないって、借金までしてしまう人までいる。
本も沢山ある。セミナーに行けば何とかなるなんて、無理だよ。自分を探してさまよったって見つからないよ。答えは、自分の心の中にあるんだから。
たくさんの本を読んで、たくさんの人の話を聞いて、わかったつもりになっても、自分の心、魂に響かないと、本当の意味は解らない。行動できない。
ヘレンケラーという視覚と聴覚という重複障害者だった女性がいる。聞こえないから、話すこともできない。彼女はのちに、サリバン女史の助けで世界中の障がい者の教育や福祉のために尽くした。
子供のころは、甘やかされ、癇癪を頻繁に起こした。頭のよかった彼女は、水に触れば、「水」と答えることはできた。しかし、本来の意味は解っていなかった。
ある時、突然水の本当の意味が分かった。魂に響いた。
それから、彼女の生活は一変した。映画や舞台に何度もなった。原題は「The Miracle Worker」「(何かに対して働きかけて)奇跡を起こす人」日本語のタイトルは「奇跡の人」だ。
このまま放置しておけば、施設で獣のように隔離されて一生を終わったかもしれない女性の才能を見出し、情熱を傾けて社会に貢献できる素晴らしい女性に育てた。神さまのようなサリバン女史のことだ。
たくさん勉強して頭に詰め込むのはいい、言い古されたことわざや、自己啓発の言葉が、ある日突然何かが引き金になって「自分のやりたいことが何か」魂に響く、社会に貢献できる素晴らしいことができるかもしれない。
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